2013年6月12日水曜日

裁判の傍聴に行ってみた~その4~

傍聴記事のラストです。

最後は午後一の案件、「新件」です。
本件は裁判員裁判対象の案件でした。


さて、本件は裁判員裁判案件なのですが、
そもそも裁判員裁判の対象となる案件は、

”裁判員制度が適用される事件地方裁判所で行われる刑事裁判第一審)のうち殺人罪傷害致死罪強盗致死傷罪現住建造物等放火罪身代金目的誘拐罪など、一定の重大な犯罪についての裁判である。”(Wikipediaより)

と定められています。


ということで、裁判員裁判である本件はよっぽど重い犯罪なのだろうと思っていたのですが、
罪名は強盗致傷罪とあまりインパクトのないものでした。

いや、それでも裁判員裁判の案件になってるくらいだから、
とんでもないものを盗み、とんでもない怪我をさせたのだろうと思い直したのですが、

盗んだもの:菓子パン1個(fromコンビニ)
怪我:かすり傷(コンビニ店長)

先日ついったーでアップした、私のふとももに出来た見知らぬ傷のがよっぽど重症でした。

んでもってさらに、被告人(の親)は被害者に対しかなりの額の示談金を支払い済み。
(その額の大きさにはかなり驚きました。)

これって「重大な犯罪」なのー??と疑問に感じましたが、
まぁ日本は平和ということですかね。



まぁ何はともあれ開廷。

裁判員裁判ということで、裁判官3人、裁判員6人の計9人が裁判官席に。

迫力ありますねー。

裁判員の方にも裁判官が着る服(ひらひらの黒いやつ)が貸し出されるのかと思っていたけど、
皆さん自前の服装でした。

6人は年齢も性別もバラバラで、20代の女性~50代のおっちゃんまで様々。


被告人は30歳で子供も2人いる、超さわやかイケメン。
派遣社員として真面目に働いているとのこと。


この日の流れですが、まず検察側、弁護側の双方が、それぞれ
「今後証明しようとする事実」を説明します。

双方10分程度ずつ。

裁判員裁判ということもあり、検察の説明はとっても丁寧でした。
今どの資料のどのページを説明しているかを逐一伝え、
難しい言葉はほとんど使わず中高生でもわかるような説明でした。

続いて弁護側の説明ですが、彼らの主張は、
「傷はたいしたことないし示談も済んでるので、執行猶予付きでよろしく」
ってとこですね。


その後休憩をはさみ、検察側からパワーポイントの資料を用いて証拠説明。

モニターに資料が移されるので、傍聴者もしっかり内容を把握できます。

やはり「新件」案件はいいですね。

検察官からの説明が終わり、次回の後半の予定を決めた後、閉廷となりました。

本件は事実に対する争いはないため、次回以降はもっぱら量刑の争いになるとのこと。


できることなら本件は追ってみたかったのですが、
さすがに予定が合わなかったので諦めました。



特にオチもありませんが、傍聴記録は以上です。

とにかく一度行ってみてよかったです。

できることなら中学生くらいのうちに来てみたかったなー。


まだ傍聴をしたことがない皆さんも、是非一度行かれてみてはいかがでしょう。

特にお子さんがいらっしゃる方は、お子さんも連れて是非。

夏休み期間中はツアーのようなイベントもたくさんあるようなので、社会勉強の一環にでも。

【裁判傍聴記事】
その1
その2
その3
その4

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