先月末時点では以下のような状況でした。
現在の主力はKPP、メタルアート、石塚硝子、錢高組の4つ。KPPが頭一つ抜けて大きく、他3つはだいたい同じくらい。その他お遊び銘柄で7銘柄(NISA銘柄含む)。この7銘柄は全部足しても持株に占める割合は一桁%。
現在の主力はKPP、メタルアート、石塚硝子、錢高組の4つ。KPPが頭一つ抜けて大きく、他3つはだいたい同じくらい。その他お遊び銘柄で7銘柄(NISA銘柄含む)。この7銘柄は全部足しても持株に占める割合は一桁%。
株主:
PBR1倍超えを目指すとか言っといて、この1年でむしろPBR低下してんじゃん。
日経平均は44%も上がる最高の環境だったのに。
こんな環境でも株価上がんないんだから、純資産をこれ以上積み上げるな。
PBRが一層下がるから。
総還元性向100%にせよ。
KPP:
株主提案に反対します。
株価が十分に上昇していないのは、成長投資が今後も必要という市場からのメッセージと理解しております。
よって、配当性向は14.7%。
・・・なんで14.7%なんだよ。
2024年4月のパフォーマンス
月次:-3.8%(日経平均:-4.9%)今日も昔の記事の焼き直しです。
10年以上前になりますが、日本の株式市場をざーっとデータで概観した記事を書きました。
この記事を最新のデータで焼き直してみます。
当時の記事によると、2013年4月時点での日本株は以下のような状況でした。
実績PER:26.3倍(世界平均:16.3倍)
実績PBR:1.5倍(世界平均:1.9倍)
ROE:5.70(世界平均:11.66%)
配当利回り:1.61倍(世界平均:2.25倍)
PERや配当利回りは世界平均と比較すると40%ほど割高、という状況でした。10年以上経過した今、このあたりの数値はどう変わったのでしょうか。残念ながら参考にしていたウェブサイトは2023年9月以降データが更新されていないので、2023年8月の数値となります。
実績PER:14.6倍(世界平均:17.8倍)
実績PBR:1.4倍(世界平均:2.7倍)
ROE:9.58%(世界平均:15.16%)
配当利回り:2.25%(世界平均:2.13%)
10年前とは様変わりしています。
日経平均株価は3倍近くに上昇したにもかかわらず、PER、PBR、配当利回りのいずれも割安方向に変化し、かつ、世界平均と比べても割安という状況です。たんに日本の株式市場に資金が流入しバブったという訳ではないことの証左と言えるかと思います。なお、配当利回りは上昇しているものの、配当性向(=配当*100/EPS=配当利回り*PER)は32.85%(世界平均:37.91%)とむしろ低下していました。配当利回りの上昇は、東証のPBR改善要請に起因するものと想像していましたが、実際は単に株価水準の低下に起因するもののようです。2023年8月のデータなので、東証のPBR改善要請の影響はまだ目に見えていないのかもしれないですね。ROEもかなり改善し、伊藤レポートの目標水準である8%を大きく上回っています。ただ、世界平均も大幅に上昇しているため、世界と比較してしまうとまだまだ見劣ります。
ちなみに米国はPER、PBRの観点からは最も割高となっている国になります。PERは23.2倍、PBRは4.4倍です。配当利回りも1.48%と割高(配当性向:34.3%)です。
一方、米国のROEは脅威の19.0%であり、この高ROEがPER、PBRの観点からの割高さを肯定するものと推察されます。
現状のROE(日本9.58%、米国:19.0%)と配当性向(日本32.85%、米国:34.4%)が継続すると仮定した場合、30年後にBPS、EPSがどのように推移するか見てみます。
初年度のBPSを100としてグラフを作ると以下のようになります。なお、議論の簡略化のため、配当に回った額以外のEPSは全て時期BPSに組み込まれる(自己株式取得や株主優待には回らない)ものとします。
つまり、短期的に見ると割安に見える日本株ですが、現在のROEが継続することを前提に将来の指標で見ると、米国株のが割安ということになります。
続いて、金額面から見ていきます。
日本株の時価総額は4.1兆ドル(2023年8月時点でのドル円相場:145円で計算すると約600兆円)であり、2013年4月(2.9兆ドル:当時の相場で約300兆円)と比較すると、ドルベースで4割強の増加、円ベースで2倍となっています。時価総額で300兆円の増加、素晴らしいですね。
続いて家計の金融資産構成を見てみましょう。
2013年4月の時点では、日本の家計の金融資産(約1500兆円)のうち株式に向けられているのはわずか5.7%(金額にして85兆円程度)でした。一方、2023年3月末時点では以下のように、日本の家計の金融資産(約2043兆円)のうち株式に向けられているのは11.0%(金額にして225兆円程度)大幅に増加しました。
割合としてはほぼ倍増、金額にして140兆円もの増加です。最近、ニュースだかYouTubeだかで、上記データをもって「わずか11.0%しか株式に振り分けられていない」ということが強調されていましたが、この10年でここまで改善したことは特筆すべきことだと思います。2024年から始まった新NISAにより、この数値もさらに改善することが期待されます。
これだけ個人が株に回す金額が増えたのだから、日本の株式市場における個人の存在感も増してきたことでしょう。2013年の時点では個人投資家のシェアは20%弱でしたが、今(2022年度のデータですが)はというと…。
残念ながら大きな変化はなく、17%程度で安定(厳密にはやや減少)しています。個人が株式に向ける金額が増えたのは確かですが、全てが日本株に向かっているわけではないですし、日本株全体の時価総額も増えていますからね。一方、外国法人等の割合はやや上昇し、30%程度で推移しています。以上長くなりましたが、まとめてみます。
以前株式アノマリーに関する記事を書いたのですが、いまだにアクセス数も多く、皆様の関心の高さがうかがえます。
この記事を書いた動機は、巷で言われているアノマリー(「稲穂」だの「餅つき」だの、昭和のかほりがプンプンするものも多い)が今でも通用するものなのか、を検証することでした。
検証結果としては、昭和のアノマリーは2012年当時で既に成立していないと思われるものも多くなっていることがわかりました。
その上で、「ハロウィンで買って桜で売る」が21世紀における正しい行動であると締めました。
この検証を行なってから10年以上経過し、その間日経平均株価も4倍に上昇しました。
日経平均が10,000円を割っていた時代のアノマリーが今でも通用するのかを検証するため、改めて最新データをもとに検証してみました。
前置きが長くなりましたが早速データを見ていきましょう。
調査対象期間をいつにするか迷いましたが、令和だけに絞ると流石にサンプル数が少なくなりますので、アベノミクス以降に絞って調査することにしました。
2013年以降の日経平均株価の月別平均変化率(%)
前回のpostに記載したとおり、株式投資復帰元年である2023年は+82.6%(日経平均:+28.2%)でした。
復帰2年目にあたる2024年は以下のとおりです。
1月:+28.0%(日経平均:+8.4%)
2月:+ 0.2%(日経平均:+7.9%)
3月:+ 9.9%(日経平均:+3.1%)
2024年累計:+41.0%(日経平均:+20.6%)
申し分ない成績ですが、3月中旬までは信用でかなりレバレッジをかけていたので、リスクを取った分だけ結果を残せただけです。
(3月中旬に一旦信用分は全て売り切りましたが、昨日、今日でちょっと信用で買いました)
本日時点での持株ですが、主力はKPPグループホールディングス、石塚硝子、メタルアート、錢高組の4銘柄です。その他細々と、計8銘柄保有しています。
KPPグループホールディングスはちょっとした思いがあり保有しています。バリュエーションだけ見るとぶっちゃけそれほど魅力的ではありません。
石塚はSBIリーシングに代わる主力としてちびちび買っていった銘柄です。ある程度期待しています。
メタルアートは昨年から持ち越しており、ダイハツ問題をモロに喰らってしまいました。下がった後買い増し(信用含む)して、ある程度は取り返しましたがそれでもまだギリマイナスだと思います。銘柄としては依然として悪くないとは思うのですがいまだに株価は冴えず、もう少し様子見かな、というところです。
錢高組は昨日、今日である程度買いました。
その他ちょこっとずつ持っている銘柄は面倒なので紹介しませんが、NISA枠は下記銘柄です。