2012年2月11日土曜日

銘柄紹介、その前に~調剤薬局編~part1

今回から何回かに分けて、銘柄紹介をしたいと思います。
前回メディサイエンスプラニングおよび治験ビジネスの紹介をしましたが、
今回は調剤薬局の紹介をしたいと思います。

調剤薬局の株はどれも絶好調にも関わらず、
かなり安値で放置されていますよね。
自分も調剤薬局関連銘柄としては、

【3163】トータルメディカルサービス@1316円
【3170】アイセイ薬局@3664円
【9776】札幌臨床検査センター@492円

を保有しています。

この業界、とにかくどこの株も安い、ということから、
まずは調剤薬局業界について理解する必要があるでしょう。


では、始めましょう。

まず1つ目の疑問。
なぜこの業界はこんなに絶好調なのでしょうか。
ただ薬を売っている小売業界のはずなのに。。。

その答えは「医薬分業」という言葉で説明できます。


「医薬分業」を詳しく知りたい方は、下記サイトが参考になるかと思います。


上記のグラフを見ていただければわかるとおり、
1990年頃は、医薬分業率は10%程度だったのです。
まだまだ調剤薬局は珍しい存在だったわけですね。

それがここ20年程度で一気に状況が変わり、
ついには医薬分業率は60%を超えるに至ったわけです。
薬局調剤医療費も、ここ20年で0.6兆円弱から
5.4兆円にまで膨れ上がりました。

つまり、調剤薬局業界はここ20年で市場規模は10倍ほど膨れ上がる、
超成長産業だったわけです。

さすがに2007年くらいからは市場の伸びは鈍化しましたが、
それに伴い大手への集約がどんどん進んでいます。

初期は経営の「け」の字も知らない薬剤師が経営する個人商店が多かったのですが、
最近ではM&Aが非常に盛んで、アインファーマシーズ、日本調剤、総合メディカル
といった巨人が生まれつつあります。
(私の大好きな、「素人がやっても成り立つ業界にプロが参入してきた」という状況です。)
(M&A業界動向はhttp://www.strike.co.jp/matrend/pharmacy.htmlが詳しいです。)

まとめてみると、
・ここ20年でパイが劇的に大きくなった。
・ここ数年はパイの成長が鈍化し、大手への集約化が行われている。

といったところでしょうか。

んー、やはり長くなりそうですね。
続きは次回へ。

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